夢にお前が出てきた
俺は「なんで出てきたんだよ・・・」と思っていた
だけどお前は

「また会えたね」

と嬉しそうに言いやがった
俺はあぁ、とだけ答えた
そんな俺を見て、お前は俺に駆け寄り、俺を思い切り抱きしめた

「大好きっ」

その声は心底楽しそうで、俺も思わず抱きしめようと思った
だけど俺の手は、お前を通り抜けた

「・・・じゃあね・・・また明日」

そう言ったお前の声がとても淋しそうで、俺はお前を呼び止めようとした
・・・気付けば俺は、ベッドの上にいた

――夢カラ覚メタンダ――

夢で会うことは出来た
だけど触れることは出来ない
もう2度と、自分の気持ちを伝えることも無い
そう考えていると、一筋の雨が俺の頬を伝って行った
窓の外を見ても、雨なんて降っていないのに
そう笑った俺の声が、虚しく部屋に響いていた・・・













 

暗い・・・。初書き死ネタです。
たまには、暗い話も書きたくなるんですね。まぁ、十中八九、病んでるときですが(笑)。
当時は、中学校に嫌気が・・・。自分も周りも、難しい年頃だったんです。

まぁ、そんなことは、さて置き(笑)。
この詩は、実は跡部さんの「・・・みたいなアルケー。」から来てます。
「アルケー」はたしか「始まり」的な意味だったと思うんですけど、この話だと、むしろ「終わり」ですかね・・・;;
私風のアレンジです!(←違う)